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『寝よう 元気になろう』 [詩(うた)]

おはようございます。

『寝よう 元気になろう』

体を伸ばして 
ふかふかのベットで
よく寝た次の日は

細胞が 喜んでいるのが わかる

掃除機を かけて
洗濯物を ほして
庭を 掃いて
ご近所と おしゃべりする

たまっていた メールに返事をして
各方面に お礼のメッセージを送り

次に なにをしようかと
ちょっと余裕な気分で 考えられる

次へ
また その次へ

生きてゆくこと

寝よう!
そして
元気になろう!
Gambarou.jpg
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ありがとう…「新生」 [詩(うた)]

『新生』Reborn

ピンポーン と玄関チャイムが鳴ると
白い小さな子を抱いて ドアを開ける

よそ行きで ないけれど
スエットパジャマでは 決してなく
シャツとスラックスに カーディガンをはおり

雨戸を 開け
ゴミを 出し
庭の植木に 水をやり

夜になれば
白い小さな子が 足下に丸まり
テレビをつけて ビールを空ける

一人になって 
どのくらいたつだろう

一人と一匹になって ……


もうすぐ 新しい家に越す

あと どれくらい
一人と一匹で
過ごしてゆけるだろうか

ああ
これまでの
出逢いに

感謝

今日を 過ごせたことに

感謝
PICT0119.JPG


深礼//
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さくら洪水 4月11日 [詩(うた)]


『さくら洪水』

昼の日差しは夏のように温かく 湿り気があって
うなされたように 息苦しくて

最後の花見に足が向いたのは
うす暗い部屋に 居たくなかったからなだけ

花見の宴は 葉桜の下でさえ 盛大で 
浮かれ気分に なじめず
風に押されながら 池の方へむかう


あちこちで
つむじ風に 花びらが舞い
はらり ひらり 御簾のように
桜の精を 見え隠れさせる

でもすぐ 暴力的な突き風に撒かれて
桜の精は さらわれていってしまった


池の南端には 風に煽られて
枝から離れたばかりの きれいなピンクが
排水溝に 呑み込まれてしまわないように
しっかりつかまりあって
ゆらいでいる

ときどき 真っ黒な空間がピンクの中にあく
??
はっとして目をこらすと
大きな口を開けた池の主が
ぱくぱく ぱくぱく
花びらを 食べていた

排水溝に のまれ
処理場でゴミと一緒になるより
鯉のお腹に入って お尻から出てきて
池にいられた方が
あのピンクたちには 幸せなのかもな
って。。。

hanabira.jpg

深礼//
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さ…よ…う…な…ら [詩(うた)]

『さくらの匂い袋』

ラッピングして
あと 住所書いて
一言添えて 送ればよいだけ


今朝 亡くなりました
その震える声は言った

え? 

同時に

嗚呼 ああ ああ…



送ろうと思っていた手紙
作ろうと思っていたカード
桜のまだ咲かないベッドの脇に
届けようと思っていた さくらの匂い袋
毎日カバンに入っていて
催促していたピンクの包み

気になりながら
気になりながら
先のばし


知らせは
当たり前だけれど 突然やってきて
色んな言い訳を けちらかした


「今」 が逃げていった

「今」 は帰って来ないよ

やっぱり



後悔先に立たず

後悔 

先にも後にも 

立たず





深弔//
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「サンの日記」2009-7-22皆既日食に寄せて [詩(うた)]

『サンの日記』

今日はルナのハレの日
お疲れ様
ルナったら 緊張していたなあ
少しはアタシの苦労もわかったかしら

アタシは毎日
ピンと胸を張って にっこり登場する
時折 眠たいときは
ひっそり はじらいながら 顔を見せたり
気分が乗らない時には 
雲に隠れて一日過ごしたり
毎日 顔を変えて いるけど

サンは笑顔で当たり前 と思っている人たちが
あんまりに 多いの よ

あなたねぇ、

燃え続けるのって 大変なのよ
自分自身を 燃やし続けているのよ アタシ
小娘の ちっちゃい胸の恋の炎なんか比じゃない
ものすごい 体力使って
アタシの持つ 全身のエネルギーで

ものは 燃やすと 無くなる
違うの
ものは 燃やすと 変化するだけ

燃やし続ける意味は 変化すること

常に同じでは いけない
常に同じでは いられない
それが 宿命



ああ 
でも今日は 楽しかった

アースは やっぱり ドキドキしたって
懐がムズムズしたって
あんまりに住人がサンを追っかけて移動するからって

ふふっ
楽しかった
アタシの違う顔も見てもらえたし

当たり前を 当たり前じゃないんだって
全ては 偶然の 輝きの中なんだって
それを わかった住人が
一人でもいたら
今日の大仕事は ひとまず成功 かな

sun.jpg

お疲れさま、アース
お疲れさま、ルナ
お疲れさま、私たちを追っかけたみなさん

ゆっくり おやすみなさい

また 明日も大きな笑顔で
おはよう が言えるように

おやすみ
2009年7月22日
//


太陽が自らを 死に向かって 燃やし続けている
そのおかげで 私たちは 存在できる

毎朝 外の澄んだ空気を吸って
朝陽を浴びながら 背伸びをする

7月22日は
改めて 太陽や月に感謝する日 となりました。

今日もありがとう
深礼// 

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「月のため息。長い一日が終わり…」2009-7-22皆既日食に寄せて [詩(うた)]


『月のため息。長い一日が終わり…』

CIMG4837.JPG

ふうっと
真新しい白木綿の枕に 頭が沈んだとき
思いがけず 小さなため息が出た

やっぱり 疲れたなあ 今日は

何千万人もの人に 何時間も見られているなんて
ここ百年にあったか無かったか
記憶に無いくらい 緊張した

ああでも 楽しかった

いつもは サンのおかげで光っているボクだけれど
ボクの存在
ボクの大きさ 
それ自体が見てもらえた
一世一代の 大仕事
ずっと見られている主役って 大変

ボクがサンの前に立ちはだかって
アースはドキドキしたって

一瞬にして 昼が夜になり
植物も動物も みんなドキドキしたって

サンは どこにいった?!
アースの住人の
ある人は うろたえ
また
ある人は 歓喜の涙し

いつ戻る? サンは どこ?

くくくっ
ボクとウサこは
その大騒ぎをよそに
束の間の主役を 楽しんだ

ああ でも 疲れたなあ
やっぱり ボク等は
脇役でひっそり 
が性に合ってるねって
ウサこと お茶飲みながら
話したんだ

いつもおつかれさま サン
いつも一緒でありがとう ウサこ

いい夢みよう

ぐうっ
//


自然界の神秘に地球が湧いた日
宇宙界では どんなことが 起こっていたのだろう。。。

また平穏な日常に戻った太陽と
今日も美しい月を
眺めながら 
また 一献いただきました

ごちそうさまでした

深礼
//

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「冠星のウサこ」 [詩(うた)]

『冠星のウサこ』

その子は ガラスの向こうから 見つめてた

連れてって。。。

気のせいかと 一回 二回 瞬いて
前に出した足を 回れ右
も一度 瞬いたら
やっぱり ボクを見つめてきてた

ごめん 今日は帰るね

二週間
ボクの周りに 色んなコトがありすぎて
その子のこと あの瞳も 忘れていた

通りかかりの よく似た子
あっ 
その途端 気になって
走った 無性に 気になって
走った

5分前に 飛び込んだけど

二週間も放っておくからよ

だって だって そんなこと 言われたって

今度 あの瞳と出会ったら 一人で帰ったりしないよボク
ぜったいに

でも 「今度」が来ないのは 知ってる
CIMG4755.jpg
//


ものごとはすべて 一期一会
出逢いも 別離も 同等に
そうして
大切な 時を 紡いでいる

毎日を大切にしないとね


深礼//

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「念力」 [詩(うた)]

『念力』


モノが見えなきゃ  無いのといっしょ
モノが動かなけりゃ  やってないのといっしょ


ソンナコトハ ナイヨ
ソンナコトハ ナイヨ


ふたり いれば 

ふたりが いれば

もしかして 信じられる
もしかして 叶えられる


ふたり   いれば

CIMG4740.JPG

//


おやすみなさい
深礼//

「昨日の、ヒール」 [詩(うた)]

今日の詩(うた)は、またまた、車窓の一コマから。



『昨日の、ヒール』


ポツンと三角形のものが ドア付近に いた

朝ラッシュで 電車とホームの溝に
8cmのヒールを 挟んでしまった 彼女

ぐいっと押されて やむなく ヒールの底だけ カポっ。。。

カバンを手から離さないようにするのがやっとで
異変に気づいたのは
改札を出て 会社に向かって大股で 歩き出したとき

「何か 今日は 体のバランスが おかしいや」
牛乳とマクビティのダイジェスティブビスケット死海の塩入り! を
ちゃーんと食べてきたのに


終着駅まで運ばれて
車掌さんにも見とがめられずに
ほんの万分の一 再会の望みをかけて
その ヒールの底 は 来た道を 旅している



会社のロッカーにある サンダルに履き替えた彼女は
昼休みに きっと 近くの ミスターミニットで
真新しい ヒールの底を身につけて
別の 明日を 行こうとしている

ランチデート中の 彼の不用意な一言に怒って
走ってレストランを後にした 時の
入社初のプレゼンで 上ずる声で震える両足を ふみしめた 時の
残業した終電で眠りこけ 自分の駅でドアがしまる瞬間 
人目をはばからずダイブして降りた 時の

あの時の 彼女を支えた ヒールの底が

ひとりぽつんと 
そこに いる

まるで 彼女の昨日が そこに 落ちているように


091110.jpg


// 

(2009年11月 東京)


色んなところに、色んな落しモノ
どこかもの哀しく、でも力強く。。。


深礼


「囚われの月」 [詩(うた)]

『囚われの月』


気がついたら ここにいたんだ
おもしろおかしく 杯を 交わして

それから
それから

ああそうだ
虫網にかかってしまったボクを見ると
みんな みんな 帰っていったんだ

夜が明けるときのように 
ひっそりと さり気なく

だから このカギを
開けに来る人は いない

ちいさく ちいさくなって
しまいには見えないくらいちいさな 石ころとなって
鉄カゴの底に 転がるだけだ


ボクが何をしたって いうのだろう
ナニモ シテイナイ ナニモ

ああ そうか

何もしなかった からなんだ

太陽がいないと 光ることもできない
遠くから 美しいと褒めてくれる人も
近づくと
そこに 住人のはずのウサギもいない
でこぼこミカン顔の ボクを見て

「なんだ ただの 石ころ だったんだ」
「光っていると 見えたのは まやかしか」


ああ

もっと星たちに 優しくしておけば よかった
一緒に すぐ近くにいたのに
かれらが 何を思っているかも 知らない


捕われたのは ボクのせい

もしかしたら 
カギなんか かかってないのかも 

それでも

出られない 出られない
出ようとすることさえ 億劫だ




気がついたら ここにいたんだ
どうしてかは うすうすわかってる

でも 認めたくない
認めたら
見なくてよかったものが
全部 ぜんぶ 
明るいところに 投げ出される

それなら いっそ
石コロと 笑われている方が ましだ

ボクだけ 我慢すれば いい

鉄カゴに入ったボクを 可哀相という人もいるけど
慣れると これほど楽な場所は ないようだ

ガンバって 光をたくさん浴びようとしたり
人との約束を 一つ残らず覚えていることも
星たちとの 距離を気にすることも

ぜんぶ 全部 要らなくなる

ただの 石コロになれば
こんな言い訳めいた 言葉さえ いらない

ただの 石コロになれば
ただの 石コロになれば  

//
mooncapchard.jpg
(2009年1月 フランス、パリ)



深礼//


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